婚活が流行っている?
今回は少し角度を変えてみまして、ふと今流行の「婚活」について、
色々と感じる事があり、それを書き綴ってみたいと思います。
「婚活」が流行っている?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
正確に言うと、第二次婚活ブームが来ているといわれています。
ちなみに不況になると婚活を始め出逢い産業が盛んになるというのは昔から言われている事
でして、バブル崩壊、リーマンショック、あたりも言葉はなかったですが
盛んになっていました。今はコロナショックでもあるのでそれなんかも影響しているでしょうね。
さて、「婚活」という言葉に関して
第一次のブームは
『「婚活」時代』著:山田昌弘・白河桃子
が発行され、婚活という言葉が世に出た約15年前です。
当時はNHKがドラマを出したり、フジ系列でも月9で
ドラマ化されたり
(しかも主演は当時SMAPの中居くんと上戸彩さん)
なかなかのものでした。
ところでブームの火付けとなった本
『「婚活」時代』著:山田昌弘・白河桃子
は今となっては古い部分もありますが、一度ご覧になる事をお薦めします。
というのもここで書かれてあることはわりと正しいことが
多いです。
特に山田氏の章の分析部分は非常に分かりやすく
納得ができます。
あの手の人が初めて出会いについて分析をしたというのが
ミソでしょうね。
って別に本の紹介がしたいのではありませんよ。
ただ、この手の本で初めてまともな本が出たなというのが当時の正直な感想で今も市場の分析に関してはこの本以上のものはないなというのが私の感想です。
現在、結婚相談所をはじめ、多くの出会いに関する業者がこれでもか!といわんばかりに「婚活」!「婚活」!
と連呼していますね。
それこそ第一次婚活ブームや、二昔前の「ねるとん」ブームを彷彿とさせます。
これがひとりでも、一組でも多くの出会いを作るぞ!成婚者を作るぞ!
という意識で盛り上がってくれると嬉しいのですが、ここは仲人の想いとモラルのバランスが問われますよね。
また、ブームに乗って結婚相談所を開業する人も増えています。
でも、ここで少し冷静に考えてくださいね。
いくら婚活がブームとはいえ、
・いくらブームといっても、貴方が結婚できるかどうかには関係ない
・実は、貴方の結婚への確率はほぼ変わらない
ということは認識いただきたいポイントなのです。
なんだかこのブームに乗ることができれば
いつのまにか結婚できるかのような錯覚に
陥ってしまいますが、決してそうではありません。
また業者はあたかもそのような口調で入会や参加を
求めてくるでしょう。
あたかも自分達が婚活の担い手だといわんばかりに…。
でも、業者の結婚まで持っていくスキル自体は変わりません。
変わったかのように見せてますが、当然そんなことはありません。
出来ていた人は前からできてますし、そうでない方は
やはりできていません。
ちなみに約30年前に流行った「ねるとんブーム」と「婚活ブーム」
何が違うのか?
これはオリンピックと世界大会くらいの差があります。
つまり「ねるとんブーム」はオリンピック。
極端に言えば、「参加することに意義がある」。
結果を出せば最高なのは勿論ですが、そうでなくても
意味はあるんです。
第一、参加することで楽しいし、いい経験になる。
おまけに(本来はこれが目的ではあるのですが)彼氏彼女のきっかけができる。
一方「婚活」は世界大会。サッカーでいうならばワールドカップ。
参加することは大事かもしれませんが、これは実は結果が全て。
結婚できなければ、何の意味もありません。
確かに経験にはなりますが、少し意味合いが違います。
本音と建前で言うと、ねるとんは建前で参加して本音が手に入る。
でも婚活は本音でしか参加できません。
本音で参加して、本音で活動する。
ここをしっかりと覚悟して真摯に結果を求める事。
多様化した時代に求められるものが変わってきたからこそ、また、婚活ブームといわれるものが出てきているのだと思います。
大切なこと、それはブームは去る。だからブームをブームで終わらせないことです。
このブームに関係なく出会いのきっかけを増やせば
当然確率は上がります。
そして、その確率を生かすためのチカラをしっかり養う。
自分で難しければ、時間を短縮したければ、プロのチカラを借りる。
結局、婚活の道筋というのはこれしかないのです。
婚活がブームになれば、確率は参加することで上がるかもしれませんが
実力は一朝一夕ではつきません。
そしてそれをつけてくれる能力のあるカウンセラーの実力も一朝一夕ではつきません。
これは自分にも言い聞かせる意味でいいますが
「やるべき事をやるべき時にする」
これだけです。
「さあ、今こそ婚活をしよう!」ではないのです。
「さあ、今こそ結婚しよう! その為に何をすべきか」なのです。
婚活は受験だ!
引き続き「婚活」について。
そもそも
・就職活動=就活
↓
・結婚活動=婚活
からきてますよね。
結婚を就職になぞらえるとなんだか同じような流れである、ということが「婚活時代」にもかかれてありましたね。
概ね、正解だとは思います。
実は私は昔から、同じように結婚をあるものに例えて
独身の皆様にお話させていただいておりました。
それは
「結婚は受験のようなものである」
ということです。
・相手に選ばれなければならない
・レベルの高いところを目指すには相応の努力が必要
・じっとしていても何も起こらない
このあたりの考え方は就活とほぼ同じですが、僕が一番話をする中で注力していたのが
「締切」についてです。
受験というのは日程が決まっていて、
それを過ぎると進学できません。
つまり失敗ができない。
浪人という手段もありますが
それもせいぜい1度か2度くらいですよね。
普通、許されるのは。
婚活も締め切りを過ぎても
実際には可能性はありますがよりプレッシャーが
かかるという点では、就活より受験の方が
締め切りの意識は高くなるのではないでしょうか。
この「締切」の意識をいかにもってもらうかが、
成婚率を大きく左右する要因なのです。
これこそ私達が成婚率日本一を達成していた当時の
一番大きな要素のひとつでした。
実は恋愛や結婚は様々なものに例えられるのです。
就職やスポーツなどにももちろん当てはめることができます。
僕も当時試行錯誤しながら様々な表現を考えていました。
その中で、一番理解していただきやすく、結果が出る法則としてお伝えさせていただいていたのが
・婚活⇒受験
・恋愛⇒釣り
なのです。
釣りの話はこれも結構面白いので
また機会があればさせていただきますが、
とにかく結婚促進のために受験の話は非常に有益でした。
たいていの人は受験の経験がありますから。
「東大に行きたい」
「じゃあ勉強しなさい」
「いい相手がほしい」
「じゃあそのための努力をしなさい」
「でも試験の日は決まっているのよ!」
と大抵のことは、リンクさせて伝えることが出来ます。
そしてもうひとつ。
受験勉強を独学ですることも大事ですが
限られたスパンで成果を出すために、塾や予備校など
いわゆるその道の「プロ」に頼るわけです。
そして何もしなくても東大に合格しちゃうような人も
稀にいますよね。
「天才」と呼ばれる人たちです。
同じく大して何もしないのにいつも恋人がいる人っていますよね。
これも恋愛の世界で言う「天才」なんです。
特に努力しなくても素晴らしい結婚相手と結ばれる人もいます。
これも婚活の世界でいう「天才」です。
「ずるい!」といいたい気持ちは分かりますが、仕方ないのです。
天才を妬む時間があれば勉強しようよ、ということですね。
結婚も同じで、締切を決めて、そこに向けて活動をする。
自分の努力では足りないものを「プロ」に補ってもらう。
当然費用もかかりますし、宿題も出ます。
でもそれは結果を出してもらうため。
おなじだと思いませんか?
でもどの先生に教えてもらうか?
どの塾がいいのか?
ここを間違えると大変なんですよね。
「就活」よりも「受験」の方がピンときません?
一度、自らの受験や進学時のことを思い出してもらいながら
自らの恋愛や結婚活動に照らしてみてください。
何か新しい発見があるかもしれませんよ。
他にも推薦入学や特待生、滑り止め、など
いろいろ受験ワードを恋愛や婚活の世界に当てはめていくと
結構面白いですよ。
仕事する側から言うと、塾や家庭教師は、
勉強を教えてあげる<成績を上げてあげる(結果を出してあげる)
ことが実は求められます。
同様に結婚相談所やアドバイザーも、結果を出してあげる。
この事のみが唯一の存在価値なのです。
むやみに煽るのではなく、きちんと締切を決めて、
そこに向けて最善の方法を提案、最善の手段を提供してあげる。
当然お互い締切やそれに向けての宿題や作業は守る。
読者の大半は社会人の方でしょうから普通に仕事で考えると分かりますよね。
同じなんです。
ついでに塾の話を補足でひとつ。
魔法のおまじない教えます
かなり古い話で恐縮ですが
恋愛関係でちょっといい本がありますのでご紹介を。
(久しぶりに思い出した)
女性向けのものですが。
『王子様に出会える「シンデレラ脳」の育て方』
著:黒川伊保子(講談社+α文庫)
脳科学の観点から、女子の出会いの解説をしているのですが
なかなかいいことが書いてあります。
具体的なことはそう多くないのですが、出逢うための考え方や気の持ち方などは参考になるのではないかと。
『「婚活」時代』もそうなんですが、出会い以外の専門分野の人たちが出会いについて語るのはなかなかいいものが多いですね。
よかったら読んでみてください。
では早速、今回も「婚活ブーム」について。
前回、婚活を受験に例えて話をしましたよね。
そのとき、「男女のすれ違いって、そういうことも関係してたのか!」
をお届けします、という予告をしましたので、先に少しその話を。
いま、様々な出会いのアイテムがありますが
「なかなか思うように出逢えない」という声をよく耳にします。
なぜなのか?
まあ一言で言うと、「すれ違い」の出会いだからです。
これはどういうことかというと、
例えば「塾」「予備校」というものがあります。
それぞれ成績アップのために通うのですが、
ここには大別して2種類の学生がいます。
・よりよい進学を目指して通う人
・なんとか留年しないように通う人
人によって目指すものが違いますから
当然、彼らはクラスやコースが異なります。
でも出会いの世界ではこれが結構当たり前に
同じクラスに混在しているのです。
ここでのクラスというのがいわゆる出会い場所。
(パーティーや結婚相談所、合コンなど)
そして、これは僕の私見ですが
女性は「よりよい進学を目指して通う人」が多く
男性は「なんとか留年しないように通う人」が多い。
特にカップリングパーティー、結婚相談所の世界では
顕著な気がします。名目上、プレミアムとかマリッジなど区分けしたものがあるのですが、実際には混ざっている。
特に男性のプレミアム系は真剣な女性と、もっと遊びたい男性が出逢う事が多く、すれ違って終わり、がとても多いですね。
で、これはここ20年くらいで特にそうなってきた気がします。
原因をいろいろ考えてみたのですが、一番有力なのが
それだけ「出会い」業界がポピュラーになってきたということではないでしょうか。
そしてスマホの台頭、世の中の多様化あたりも大きいです。
塾で言うと恐らく昔は良家のお坊ちゃま、お嬢さまくらいしか
塾や習い事にはいけなかったと思うのです。
それが今や、普通になってますよね。
それと同じで、「出会い」業界も当たり前になって全体のパイが広がり、いわば市場が形成された状態だと思うのです。
昔では考えられなかったことが起きている
・芸人がアイドルや女子アナと結婚
・youtuberがなりたい職業の上位になり、モテだす。
・相席屋やオリエンタルラウンジなどの出逢いが若者には当たり前に
市場があるから業者も増える。
↓
本来そこでニーズも細分化されるのですが
こと出会いに関しては、明確な区分けができない。
↓
また実は区分けするほどの市場でもない。
↓
それによってニーズの混在が発生してしまう。
↓
結果として満足できない消費者が増える。
と、いかがですか?
これを解決するには残酷になるかもしれませんが
恋愛偏差値でも出す、もしくはスポーツのようなランキング制にする、
など数値化するしかないのですね。
これは僕の中でも、明確な解決は出来てないのですがこういうことがおきている、と知っていて損はないので掲載しました。
なにかいい解決策あれば教えてください。
まあ自分の恋愛偏差値を出してみるというのも面白いかもしれません。
あくまでも自己申告でいいので、自分の得意教科、不得意強化(婚活等において)を洗い出し数値化してみましょう。これはこれで何か発見があるかもしれません。
さて、ブームの「婚活」ですが、流行というのは移り変わりが速いもので
僕も、私もと、このブームに乗り遅れないよう色々な活動をされて、
それでもなかなかいい結果が出ないと
どうしてもモチベーションも下がりますよね。
でも、これだけは忘れないで。
「ブームがあろうとなかろうと、時間は同じように過ぎてゆく。」
故に、必要ならば(結婚をしたければ)ちゃんと活動を続けましょう。
では婚活で一番大事なことは?
何だと思いますか。
正解は2つ。
ひとつは「締切」を決めること
これは前回お話しましたね。
そしてもうひとつが「継続」すること。
それもできるだけ同じモチベーションで。
だから変に流行ったり、盛り上がることはあまりよくないことなんですね。
本来は。
ただでさえ、恋愛・結婚という気持ちの浮き沈みが大きいことなので
一定に淡々とやっていくことは難しいのですが、
そこをナビゲートするのがプロのアドバイザーなのです。
だから、もしこれから婚活をはじめるぞ!とお考えの方で
相談所などでお話を聴く機会がありましたら
「婚活で大切なことはなんですか?」と質問してみてください。
「締切」と「継続」
この言葉がでてくれば信用できるアドバイザーかもしれません。
あくまでも僕基準ですが…。
「期待しすぎず、がっかりしすぎず、自分を信じて、毎日笑顔で。」
これが僕からの婚活されている方へのメッセージです。
ありきたりですが、覚えといてください。
この言葉、実は婚活における魔法のおまじないですから。
何となく婚活について3つに分けて書いてみましたがいかがでしたでしょうか。あくまでも個人の感想や思いなので、決して押し付けるつもりも
ないのですが、よかったら参考にしてください。
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