婚活パーティや街コンなど様々な出逢いのなかでよく用いられるカップリング率やカップル率という言葉があります。
これをもとにパーティ選びをしているという方も多いのではないでしょうか?
「あそこはカップル率が高いから」
「カップル率50%これはすごい!」行ってみよう
そんなあなたにはがっかりする話かもしれませんが、真実をお話しします。
それはカップル率は
素人の業者:適当に書いている
プロの業者:調整できる
という事です。
まず、素人の業者。これは何となくわかると思いますがカップル率というのはその裏付けを調べようがありません。
故に、「カップリング率70%」と言われてもそれが真実か否かわかりません。
当日参加していたイベントのカップル率が10%だったとしても、それはその時のことで、平均すると70%だ、と言われたら言い返しようもありませんし、逆に毎回70%のほうが嘘だろ、って思ってしまう節もありますよね。
つまり素人のパーティーは当たり前ですが出たとこ勝負なのです。
そして、一般的に素人がパーティやるとカップリング率は大体5~15%になります。ただそれだと売りにならないので多めに表記している所が多いです。
対して、プロの業者。これはカップル率を調整できます。
因みに、私は最低0%、最高80%位まではある程度調整はできます。
(さすがに90%以上は私でも難しいです)
過去に私が主催したパーティの最高カップリング率は
男性25名 女性27名のパーティで24組カップルが出来たことがあります。
(この場合合計52名のうち48名がカップルになったのでカップル率は92.3%という事になります)
これはめちゃくちゃ盛り上がりましたが、発表の仕方にはめちゃくちゃ気を使いました。
とはいえ、カップル率の調整を一体何のためにするのか?
あくまでも私の場合ですので他社は違うかもしれませんが
それは「いいパーティにするため」です。
わかり易く言うとカップルをたくさん作ったほうがいいパーティとそうではないパーティがあるという事です。これは当日の参加者の層や雰囲気によりますので、その場にならないとわからないのですがパーティとしての満足度を一番に考えるとこれはとても大きなポイントになります。
パーティの実際の運営ですが
まずオープニング前、にMCと相談します。予定通りの進行でいいか?
まず客層が予想と大きく離れていたりイレギュラーがあると可能な範囲で進行自体を変えるときもあります。
そして、細かなことですが、時間配分。例えば全員との会話の一人当たりの時間。3分にするか4分にするか、これは例えば3分とするならば実際の3分ではなくお客様が感じる3分にするのです。ですので厳密には2分30秒から4分くらいの間でほぼ毎セット調整します。
一通りの会話が終わり、第一印象カードみたいなものの記入があれば、その記入状況によりその後のフリータイムの時間や、席替え方法を調整します。
そしてそれまでにスタッフが参加者と話した状況などをフィードバックします。
そして最終的なカップリングの時間を迎える前に
「今日はカップル抑えめで行きましょう」
「目いっぱい作りましょう」
という指示をMCに出します。
極端に言えば、
「今日はカップリング自体辞めて〇〇にしておきましょう」
の時もあります。
MCの言い方ひとつ
「カップリングシートにお付き合いしたいなと思った方をお書きください」
で終わらすか
「カップリングシート、今日せっかく来たし、もう少しお話ししたいな、なんとなくだけど気になるな、という方も含めて気軽に書いてくださいね」
を付け加えるだけで記入率は一気に変わります。
一部だけですがこれらの動きはすべて、
「いいパーティ」をするためです。
いいパーティの定義もなかなか難しのですが、
私がカップリングパーティにおいて一番目指していたいいパーティは
「終わってからも、参加者が帰ろうとしないパーティ」
をいいパーティと位置付けていました。
普通はパーティ終了と同時に皆そそくさと帰っていくのですが
・いつまでもこの空間にいたい
・今日の参加者とともにいたい
・カップルになった人を祝ってあげたい
という感じでいつまでも会場から出ようとしない、もちろん笑顔で男女関係なくあちらこちらで談笑したり笑いあっている。
そういうパーティが私たちは見ていて一番うれしかったです。
因みに「いいパーティ」が出来た!と思えるのは年に2・3回でした。
大体600本から800本年間に開催していましたので200から300回に一回くらいの割合ですのでめったに味わえることはないのですが、故にそれを目指して一本一本のパーティを突き詰めていこうと、時には厳しく、時にはフォローしながらスタッフとともに細かい事まで注視して必死で運営をしていました。そしていいパーティが出来た時の気持ちよさは何にも勝るものでした。
そしてこういった細かな動きが出来るのがプロのパーティ業者です。
別に開催するのに資格や免許は必要ないので、プロと素人の見極めも難しいといえば難しいのですが、本来、人さえ集めれば誰でもできるものではないのです。
パーティの一番の目的はカップルを作ることと思われがちですが
一番は「出逢いを提供すること」+「楽しんでもらう事」
カップルを作ることは、その2つの中の大切な要素ではありますが
本質ではありません。極端な言い方をすれば1アトラクション
です。
このことは長年真剣にパーティ運営をやっていれば見えてきます。現に私がやっていた時ベテランのアルバイトスタッフやMCも大抵わかっていました。これが分かるようになって初めて、パーティをディレクション出来るという事になるので、ディレクターを任すことができます。
カップルを作ったほうが盛り上がりますが、作らない方がいい時もある、またそのカップルの発表方法も人数や状況によって臨機応変に変えていました。つまり司会者(MC)の言葉一つでカップル率は操ることが出来ます。
その上で、大体40~60%の間で平均すると50%を少し超えるくらいのカップル率だったのが私が主催していたパーティでした。50を超えるというのはもちろん営業的に考えてそうしていた部分が大きいです。
話があちこちに行って申し訳ないですが、何が言いたいかというと
カップル率に右往左往しない
という事。
カップル率が高いパーティがいいパーティとは限らない
という事。
です!
そもそも率に関する定義がありませんので、例えば
①4:4のパーティでカップル3組成立 カップル率75%
②10:10のパーティでカップル2組成立 カップル率20%
率だけで見るとすごい差ですが、①でカップルになって1人と連絡先交換②で仮に6人と知り合い連絡先交換できたとすれば、②のパーティの方が多くの出逢いが次につながる可能性を残したという事になりますよね。
どちらが価値あるかは人それぞれですが、率だけの問題ではないことはお判りいただけると思います。
そして、多くの人が勘違いするのが
(↓これ大事!)
カップル率50%のパーティなら2回行けば一回はカップルになるだろう
という点。(そう直感的に想像して参加する方が多い)
これは実際に参加すれば分かりますが
残酷ですが
カップルになる人は2回来たら2回なる
カップルになれない人は2回来ても2回ともならない
で、平均すると50%という事になります。
その差は何か?
見た目、仕事、年齢などの要素ももちろん大きいですが
一番大きいのが、カップルになるためのコツを知っているか否か
という点です。
コツとポイントさえ掴めばそれこそ2回に一回はカップリングできる、
そういう出逢いがパーティでの出逢いであると思ってください。
そのコツについては
一部恋愛離陸術内でもお伝えしていますが、まだまだいっぱいありますので
まおいおいご案内してまいります。
という事で企画のカップリングよりも実際の出逢いに注力しましょう!
カップル率だけでパーティを選ぶのは早計ですよ、という話でした。
人の出逢いというものは本当に奥が深いものですね。
婚活を頑張ろうと動かれている方向けに、近日中にもっと気になる
成婚率についても書いてみたいと思いますのでどうぞお楽しみに。